ミステリーゾーン2005年12月03日 23:59

サンタ?
小学校入学前くらいだったと思う。
時は昭和40年代、クリスマスといえばサラリーマンのおじさんが三角帽を被ってクリスマスケーキを片手に『めり〜・くりすま〜す』と言いながらほろ酔いで家に帰るイメージがバリバリ染み付いてる時代。
子供の私にとっては、何だかワカンナイけど、美味しいものが食べられて、サンタさんからプレゼントがもらえる嬉しい日…くらいにしか思っていなかった時、当時、大学生だったいとこのお兄ちゃんが遊びに来て、私に言った。
「しづか、クリスマスって何の日だか知ってるか?プレゼントもらって、美味しいもの食べる日じゃないんだぞ。(中略)覚えておけよ。」
私はこの時の事をハッキリ覚えている。
他の子供も両親もまだ知らない(であろう)クリスマスの本当のいわれを、知ってしまった!
それがどんなに嬉しかったことか。
その後、クリスマスがどんな日かをお友達には話したが、両親には黙っておいた。
サンタクロースを追い返されたり、御馳走が減らされたりしたらたまらない...。

あれから30年...毎年この時期になると必ず見てしまうビデオがある。
昔、夜中に再放送されていたアメリカのTV『ミステリーゾーン』の「弱き者の聖夜」という話だ。
デパートのサンドイッチマンをしている男が仕事を失うところから始まるミステリーというより、ファンタジーなのだが、本当に素敵な話。
私は小さい頃の例の想い出と、その後にやってきたバブル期の派手すぎるクリスマスを思い出しつつ、本当のクリスマスはこうでなくっちゃ!と感動の涙を流すのだ。
ここまで書いて、今ハッと気付いたのだが、もしかしたらいとこの兄ちゃんはリアルタイムでこのTVを見て感動したあまり、幼い私を呼びつけて語り聞かせたのかも!?それくらい、素敵な話なのだ、つじつまは合う。

私も是非、多くの人にこのドラマを見てもらいたいな〜と今、検索したら、 エンターテイメント・チャンネル(AXN)で現在ミステリーゾーンを放映しており、今月8日(偶然にもジョン・レノンの命日)にこのタイトルが見られる模様。
このチャンネルはスカパーとか一部のケーブルテレビで見られるので、見られる環境にあれば是非、ご覧になっていただきたい。

ロバと王女2005年12月02日 23:39

ラ・ヴィ・アン・ローズ
仕事の打合せ帰りに映画『ロバと王女』を観に行く。
この映画は童話が原作で1971年に日本公開されたもののデジタルニューマスター版だそうで、主演は『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などでお馴染みのカトリーヌ・ドヌーヴ。
豪華絢爛、キラ☆キラ☆美しいシンデレラ*ミュージカルである。 (高橋真琴さんの描くお姫様世界が実写版になった映画というとイメージしやすいかしら!?)
見て美しく、聞いて美しい映画は本当に心を豊かにしてくれる。
どびきりピカピカな美しいものを観たのに加え、クリスマスのイルミネーションも手伝ってか!?普段は嫌悪しか感じない渋谷駅までの帰り道がなんだかいいものにさえ思えてきて、足取り軽く帰ることができた。
東京は今日が最終日であったが、全国で上演されるようなので、ご興味がある方は是非ご覧になってみては???

写真は映画まで時間があったので、Bunkamura隣の雑貨屋さん『in out』にフラリと入り、衝動買いしたプラスチック製の薔薇。(商品名は”la vie en ROSE”)
何に使うでもない、ただのオブジェっちゃオブジェなんだけど、飴細工のようなテカリ、いい感じの握り心地と長さ、適度な重量感もある為、今日の映画に出てきた妖精の杖のようで、帰ってからずっと振り回して楽しんでいる。
あとは魔法をどうするか...なのよね!

とびきり可愛い映画!2005年11月10日 00:53

可愛い映画
先週、友人と近所の映画館で上映していた『ヘイフラワーとキルトシュー』を観に行った。
画面に登場する全てのものがカラフルで、夢の中にいるみたい!
『チャーリーとチョコレート工場』のカラフルには計算しつくされた美しさを感じたけれど、
こちらの映画では計算してない風を装った(でも本当は計算している)カラフルを存分に味わせてもらった気がする。
秋の昼間にピッタリなとびきり可愛い映画だった。
内容についてはこれから観る人も居ると思うので書かないが、
妹や弟がいる第一子なら、ヘイフラワーちゃんに共感する部分も多いんじゃないかな!

ただこの映画、あまりに可愛すぎるので、大人の男性一人で観るには、かなりの勇気が必要かも?
...いや、待てよ!
もしかしたら大人の男性こそ、こういうカラフルで可愛い映画をもっと観るべきなのかも…。

もう一つのチョコレート工場2005年10月24日 22:55

1971年夢のチョコレート工場
さて先日、美容院に行った時、美容師さん(と言っても友達)と最近観て面白かった映画の話になり、「チャーリーとチョコレート工場!」で話に花が咲いた。
ちょうど、お客さんがひいた時だった事もあると思うが、 他の美容師さんも集まってきて、どんな所が好きだとか、 あの場面がイイだとか、音楽がど〜だとか、それはすごい盛り上がり。
パフィーのあみちゃん似の美容師さんが、『あんまり好きになったからサントラと1971年製作の「夢のチョコレート工場」のDVDも買いました〜。観た事あります?よかったら今、店にDVDがあるから貸してあげますよ〜!』と言うので遠慮なくお借りしてきた。
前置きが長くなったが、今日はそれを観たのである。
「夢の〜」は「チャーリーと〜」よりもミュージカル仕立てになっていて、街並やセットなどはチャーリーよりもず〜っと素朴だったが、これは、これでとてもヨカッタ。
この2つの映画には30年位の時間の開きがある。物語の内容自体にほとんど差はないが(いや、あると言えばあるが、いいとしよう)、映像や世相が30年でこれだけ変わるんだな〜と改めて思い知らされた。
そして昔の映画を観る事により、「チャーリーと〜」に対するティムバートン監督の映画に対する愛情や、意図するものを感じずにはいられなかった。

チョコレート工場はひとつの物語であるけれど、物語でさえ、時代によって変化してゆく。変化していなかったら皆がこんなに共感しないはずである。
私はどちらかと言うと時代の早さや文明に、つい一言もの申したくなるほうであるが、あんなに楽しい映画を見られるのも、現代の技術の発展があってこそ。
自分はもっと変化(進化!?)する事を肯定的にとらえてもいいのかもな...。
生活面においても、創作面においても...。
楽しいだけで十分な映画なのに、2つを比べたら深く考えさせられてしまった。
次は原作も読んでみようと思う。

ありがとうございました!2005年10月18日 11:35

ぼくは、くもだぞ
昨日、ポストカード展が無事、終了しました。
お忙しい中、足を運んで下さった皆様、ありがとうございました。
私としても、こんなに大勢の方と一緒に作品を展示することは初めてだったので、とても楽しく、また勉強になりました。
これからもゆっくり、自分のペースで創作活動を続けて行きたいと思っておりますので、宜しくお願いします。

さて、昨日は搬出前に吉祥寺の絵本屋さんトムズボックスへ行き、井上洋介さんの個展を楽しんできました。
今、やっている展示はスクラッチボードという手法(?)で、どれもモノトーンの作品なのに、力強くて熱い感じが伝わってきて、惚れ惚れしてしまいました。
去年も井上さんの個展に行って、あまりの気迫に一度お店に足を踏み入れて、後ずさりしたのですが、どうしたらこんな作品ができるのか不思議です。
見るほどに好きになる、井上さんの魅力は何処にあるのか?これからもっと探ってみたいです。

写真は昨日お買い物してきた2冊、ずっとほしかった長新太さんの「くもの日記ちょう」とハナヤマ カズミさんの自費出版本「ズンズン。ドンドコ」。
この「ズンズン。ドンドコ」は、た〜っくさんの子ども達がズンズンドンドコどこまでもつき進む、テンポのよい、とってもカワイイ素敵な絵本です。吉祥寺に行く機会があったら是非、お店で探してみて下さい。
長さんの絵本は私が説明するまでもないので省略します。あしからず。